カクテルの基礎知識

カクテルのさまざまな技法(1)

 

 

カクテルの技法「コーラル・スタイル」、「ダッシュ/ドロップ」、「フィンガー」について説明します。

 

 

「コーラル・スタイル」とは、リキュールやシロップを使用し、グラスの縁に、塩や砂糖を幅広くまぶし付ける方法です。手順は、リキュールやシロップを器に入れ、そこへ乾燥させたグラスを垂直に入れて、多めにシロップをグラスの縁に付けます。それを、塩や砂糖を5cm程度入れた平らな器の中に、逆さまにして差し込んで引き上げます。グラスの内側に塩が付いたら、きれいにグラスタオルなどを使って拭き取ってください。

 

 

次は、「ダッシュ/ドロップ」についてです。カクテル作りの仕上げに、リキュール類やビターズ(苦味酒)を少し振って、カクテルの味を引き締めます。ビターズボトルの持ち方は、中指と人差し指で、すくうような感じで持ちます。ビターズボトルは、一振りすると1ダッシュ(約1ml)の量が出ます。また、ビンを逆さにして静かに振ると、1ドロップ(約0.2ml)の量が出るようになっています。ビターズボトルは、カクテルのレシピに必ず登場する、ダッシュやドロップを量るために必要な容器です。できるだけ、用意しておきましょう。

 

 

「フィンガー」は、薄づくりの8オンスタンブラーの下部に指を当てて、指1本分を注ぐと約30mlとなり「シングル」、指2本では約60mlで「ダブル」に相当します。これを「ワン・フィンガー」、「ツー・フィンガー」と言います。